「米を買ったことがない」と発言し、世間で無能といった声もあがった江藤拓農林水産大臣。
実は、農政の現場では着実な働きぶりが評価されている一面もあるようです。
そこで今回は、
- 江藤農林水産大臣は無能じゃない!
- 和牛を守った立役者だった!
このことについて、まとめてみました。
それではさっそく本題に入っていきましょう。
江藤農林水産大臣は無能じゃない!

コメ価格が高止まりのなか、家に売るほどあると発言し、一部ネット上では「無能」といった声も聞かれる江藤拓農林水産大臣。
しかし、農業や畜産に関わる現場からの信頼が厚く、地道に成果をあげてきた実力派であることがわかります。
今回はその中でも、注目すべき3つの功績を紹介します。
和牛振興
江藤氏の代表的な実績といえば、やはり「和牛の振興」です。
地元・宮崎県は全国有数の和牛産地であり、江藤氏自身も長年にわたり畜産農家の声に耳を傾けてきました。
大臣在任中には、和牛の改良や繁殖農家への支援策を強化し、肉用牛の増頭や品質向上を後押し。
特に、子牛の価格が安定するような仕組みや、若い担い手への支援制度を整えることで、地域の畜産業の持続可能性を高める施策を進めました。
こうした取り組みは、農家だけでなく関係団体からも高く評価され、実際に表彰を受けたこともあるほどです。
江藤氏の「現場重視」の姿勢がしっかり成果につながった一例といえます。
農産物の輸出拡大
もう一つの大きな功績は、日本の農産物の「輸出強化」です。
江藤氏は農水大臣時代に「農林水産物・食品輸出本部」を新たに設置し、自らが本部長となって陣頭指揮をとりました。
この取り組みでは、国産の農産物や水産物を海外にもっと売り出していこうという方針のもと、農家や企業と連携しながら販路の開拓を推進。
2020年には、日本の農林水産物の輸出額が過去最高を更新するなど、着実に成果を上げました。
20年農林水産物・食品の輸出額は9,223億円(前年比1.1%増)となり、8年連続で過去最高額を更新した。
引用元:食肉通信
コロナ禍によって物流や国際取引が不安定な中でも、戦略的に輸出先を広げた対応は、多くの業界関係者からも「よくやってくれた」と評価されています。
農業の魅力を発信
YouTubeチャンネルの立ち上げを後押し、農業の魅力をアピールしています。
江藤大臣の功績は、政策だけにとどまりません。
「農業の情報発信」にも力を入れていた点は、意外と知られていないかもしれません。
農水省の若手職員が運営するYouTubeチャンネル「BUZZ MAFF(バズマフ)」の立ち上げを後押しし、農業の魅力や現場のリアルを動画で発信する取り組みを支援しました。
若手職員を後押しする柔軟な考えを持っていると言えます。
このチャンネルは当初、農水省内でも異色の試みとして始まりましたが、世間に農業を知るきっかけにもなっています。
まとめ
表立って目立つタイプではないものの、江藤拓農水大臣は和牛振興や農産物の輸出強化、農業の広報といった多くの分野で確かな実績を残してきました。
とくに、畜産農家への支援や地域の声に寄り添う姿勢は、現場からの信頼も厚く、「無能」と言われるような内容とはかけ離れています。
今後も政治の表舞台でどのような働きを見せてくれるのか。
引き続き注目していきたい人物の一人です。